日本の特定技能制度では、全体としての受け入れ人数は多くないものの、農業や建設などの現場系・肉体労働の分野で積極的に働く人材が多い国として、カンボジアが挙げられます。国の平均年齢も26.2歳(日本49歳前後)と非常に若く、内戦後に出生率が上がったことも背景にあり、現在労働人口が激増している国の一つになります。
そこで今回は、カンボジアとはどのような国なのか、どのような国民性や特徴を持つ人々なのか、そして特定技能の申請をする際に必要なカンボジアならではのルールはあるのか?を分かりやすくまとめたいと思います。
まずはカンボジアの基本情報になります。
正式名称:カンボジア王国
首都:プノンペン
人口:約 1,720 万人
面積:約 181,035 km²(日本の約半分)
言語:クメール語
通貨:カンボジア・リエル (KHR) — 実務上は米ドルも広く併用される
日本との時差:-2時間
飛行時間:約 6 時間 30 分 〜 7 時間程度
宗教:主に上座部仏教 (仏教)
社会・文化の特徴
穏やかで温和な国民性
- カンボジア人は一般的に穏やかで柔らかい性格と言われる
- 柔和な笑顔(カンボジアスマイル)が印象的
- 怒りを表に出すことを避け、調和を大切にする
日本の「和を重んじる」感覚と近く、仕事でも関係構築がしやすい傾向があります。
仏教(上座部仏教)が生活に深く根づく
- 国民の約95%が仏教徒
- お寺(ワット)が地域コミュニティの中心
- 僧侶への敬意、仏教行事(プチュン・バン/ボン・チャート)などが日常生活に密接
- 家族観・道徳観・時間感覚にも影響
落ち着き・忍耐・礼儀を重視する価値観が形成されやすいです。
家族中心の社会
- 家族のつながりが非常に強い
- 若者は家族の生活を支えるため出稼ぎ志向も強め
- 親の意見を尊重する文化
日本の地方文化と似た面が多いと言われます。
上下関係・礼儀を重視
- 年長者や上司への敬意が重要
- 無礼な言動を避け、謙虚な態度をとる
- 「クメール語の敬語」の感覚がある
日本での仕事環境にも馴染みやすい部分。
時間感覚はやや柔軟
- いわゆる “カンボジアタイム” と呼ばれるゆっくりしたペース
- 都市部の若者は近年改善されつつある
- 農村部はまだのんびりした文化が強い
特に日本で働く際には、この点は事前教育が重要になります。
食文化は米中心・香辛料控えめ
- 香辛料が強すぎない素朴な味付け
- 日本食との相性も良い
- 魚・野菜料理が多い
外国人材として来日後も食の適応が比較的しやすいと言われます。
経済の特徴
カンボジア経済は、縫製業と観光業が中心となり成長を支える一方、外国直接投資への依存が大きく、農業も依然重要な役割を持つ構造が特徴です。また、若い人口による労働力の豊富さやドル化による安定性が利点である一方、インフラ整備や教育水準、地域格差などの課題も残っています。
米ドルが日常的に使用され、都市部ではドルがほぼ標準通貨になっています。旅行に行けば特に感じると思いますが、基本的に米ドルで支払いをして細かいお釣りをカンボジア・リエル (KHR)で受け取るので帰国するときにリエルの小銭だらけなんてことも多々あります。
そしてプノンペンはすでに大都会になりつつあるのに地方ではまだインフラ整備が遅れ、道路・医療・教育などの生活環境に大きな格差が残っています。もっと言えば、都市では高層ビルやショッピングモールが立ち並ぶ一方、農村部では電力や交通手段が不安定で、経済発展のスピードが追いついていない状況が続いているのが現状です。
カンボジアならではの特定技能申請時のポイント
技能実習修了してから特定技能に切り替えるパターン比較的多い
特定技能は本来「技能試験」「日本語試験」が必要ですが、技能実習2号を良好に修了している人は技能試験免除のため、試験なしでスムーズに移行できる層が多いのが特徴です。そのため、特定技能でカンボジア人を初めて採用する企業は、
- 技能実習を良好に修了して帰国した元技能実習生
- 技能実習を良好に修了してそのまま日本に特定技能として在留し、転職活動をしている特定技能者
上記のどちらかの採用になるパターンが多いのが特徴です。
メリットとしては技能実習生として3年、もしくは5年間日本に滞在している経験があるので生活面で困ることは少ないことです。
書類の正確性に注意
クメール語表記からラテン文字表記に変換する際に揺れやすく、パスポート・戸籍的書類・契約書でスペル不一致が起こりやすいので申請時には統一表記が必須になります。そもそも教育水準が低いため、技能実習での受け入れとなると自分の名前すらローマ字で書けない、なんてこともあります。ですので特定技能であっても書類の不備がないかの確認や金融知識(銀行口座、送金)の支援が特に求められると思います。一長一短ではありますが、カンボジア人の良いところでもあり悪いところは「素直で勤勉だが、判断力や事務処理の正確性にばらつきがある」という特徴が挙げられます。まじめで優しい性格が多い反面、経験の少なさゆえに知識面・実務面でフォローが必要になることが多い、という構造です。
まとめ
今回のまとめ
- 穏やかで温和な国民性と家族重視の文化
- 若い人口と農村部中心の社会背景
- ドル化経済と都市・地方の二極化
- 書類のスペル揺れ・基礎知識不足への配慮が必須
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