技能実習制度の開始当初に圧倒的な受け入れシェアを誇り、現在の特定技能制度においても比率は高くないものの、安定した受け入れ数を維持している国――それが中国です。
そこで今回は、今更ですが中国とは特定技能受け入れに関してどのような国なのか、どのような国民性や特徴を持つ人々なのか、そして特定技能の申請をする際に必要な中国ならではのルールはあるのか?を分かりやすくまとめたいと思います。

まずは中国の基本情報になります。

正式名称:中華人民共和国

首都:北京市

人口:約 14億人

面積:960万 km²(日本の約25倍で、ロシア・カナダ・米国に次ぐ世界第4位の広さ。)

言語:日本では標準語は一般的に北京語と言われています(広州や香港で話される広東語や上海語、福建語など多様な言語体系が共存しています。)

通貨:人民元

日本との時差:-1時間(中国は広いけど国内での時差はない)

宗教:中国では、仏教・道教・イスラム教・キリスト教などが信仰され、祖先崇拝などの民間信仰も広く根付いています。国家は宗教を認めつつ、一定の管理を行っています。

社会・文化の特徴

人間関係重視の文化

中国社会では人間関係(コネ・信頼)が非常に重要に感じることがあります。

一度信頼関係ができると

  • 助け合い
  • 情報共有
  • 長期的な付き合いが強くなる

    逆に、関係が薄い相手にはドライな対応になりやすい

日本の「空気を読む」より、関係の強さが行動を左右

成果・実利重視の価値観

努力そのものより「結果」「メリット」を重視

  • 昇給・評価・スキルアップが明確だとモチベーションが上がる
  • 曖昧な評価や年功序列は不満につながりやすい

「なぜやるのか」「何が得られるか」の説明が重要

意見をはっきり言うコミュニケーション

  • 率直・ストレートな物言いが多い
  • 遠回しな表現や曖昧な指示は伝わりにくい
  • 議論=対立ではなく、意見交換

日本人が「強い」と感じても、本人に悪意はないことが多い

経済の特徴

中国経済は世界第2位の規模を持つ政府主導型の経済である。製造業とデジタル分野が強く、近年は内需拡大へ転換している。一方、不動産問題や地域格差、少子高齢化が課題となっている。

中国は世界第2位の経済大国なのになぜ日本に特定技能で来るのか?

冒頭にもお伝えしましたが、特定技能における中国の受け入れ人数は多くはないものの、未だに受け入れていることに驚きを隠せないと思います。
そこでなぜ経済大国の中国人が日本で働くのか?簡単にまとめました。

1. 地域・個人間の経済格差

沿海部や都市部は豊かですが、内陸や農村では賃金が低く、日本で働く方が収入・貯蓄ともに有利な人が多くいます。

2. 日本での賃金・安定性・治安の良さ

特定技能は労働条件が明確で、家族への仕送り目的にも合います。

3. 日本語・技術の習得による将来価値

帰国後や転職時に「日本経験」が強みになると考えられています。

4. 中国国内の雇用競争の激しさ

若者の就職難や成果主義の圧力から、海外就労を現実的な選択とする人も増えています。

Information

中国には「戸籍制度(戸口・フーコウ制度)」があり、農村戸籍の人が都市で自由に定住・同等の公共サービスを受けることは難しい仕組みがあります。近年は一部緩和されていますが、大都市ほど制限は依然として厳しいのが実情です。こうした国内制度上の制約も、日本など海外で働く選択につながる背景の一つです。

素朴な疑問

上海や北京のような大都市で働けば日本で働くより稼げるじゃん!って思うかもしれませんがそう簡単にはいかないんですね~。

中国ならではの特定技能申請時のポイント

技能実習修了してから特定技能に切り替えるパターンが多い

特定技能は本来「技能試験」「日本語試験」が必要ですが、技能実習2号を良好に修了している人は技能試験免除のため、試験なしでスムーズに移行できる層が多いのが特徴です。そのため、特定技能で中国人を初めて採用する企業は、

  1. 技能実習を良好に修了して帰国した元技能実習生
  2. 技能実習を良好に修了してそのまま日本に特定技能として在留し、転職活動をしている特定技能者

上記のどちらかの採用になるパターンが多いのが特徴です。
メリットとしては技能実習生として3年、もしくは5年間日本に滞在している経験があるので生活面で困ることは少ないことです。

元技能実習生で再度日本で働きたい人や、現在すでに特定技能で働いていて転職したい人が多数

もともと中国は技能実習制度が始まった当初は圧倒的シェアNo1の国でしたが、今現在技能実習で来日したいという中国人はほとんどいないのが現実です。ということで、技能実習を修了して中国に帰国し、再度日本で働きたい人や、すでに技能実習を経て特定技能で働いている人が多数になります。そういう意味では数年前まで日本で働いていた技能実習生の中国人はたくさんいるので、その人たちの一部が再度日本で働きたいと思うことを考えれば、未だに中国人の受け入れ希望があることも理解できます。

まとめ

今回のまとめ

  • 世界第2位の経済大国でありながら日本で働く中国人が存在する背景には、国内の地域格差・雇用競争の激しさ・戸籍制度による制約など、中国特有の社会構造がある
  • 人間関係(信頼・コネ)を重視する、成果や実利を明確に評価される環境で力を発揮しやすい、意見を率直に伝えるコミュニケーションスタイル
  • 過去の日本就労経験を活かして再来日する、経験豊富で現実的な外国人材

いかがでしたでしょうか?良くも悪くも現実主義なスタイルがある中国では人間関係の構築が必要不可欠だと思っています。

Step In Globalでは中国人特定技能者の受け入れや支援をご希望される企業様のご相談を承っております。
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