特定技能外国人の給料ルール|日本人より高い必要はある?企業が知るべき報酬の考え方
特定技能外国人の採用を検討している企業の中には、
「外国人は日本人以上の給料を払わないといけない」
「それなら日本人を採用した方がいいのでは?」
と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
SNSなどでも「外国人は日本人以上の給料」という言葉が独り歩きし、制度に対する誤解が広がっているケースも見られます。
しかし実際の制度では、必ずしも日本人より高い給料を支払う必要があるわけではありません。
この記事では、特定技能制度における報酬ルールについて、企業が知っておくべきポイントをわかりやすく解説します。
特定技能外国人の給与ルールの基本
特定技能制度では、外国人労働者の給与について次の原則が定められています。
日本人と同等以上の報酬
これは、
- 外国人だから安く雇う
- 日本人より低い賃金で働かせる
といったことを防ぐためのルールです。
つまり、同じ仕事をしている日本人と比べて不当に低い給与にすることは認められていません。
「日本人以上」という意味ではない
ここでよくある誤解が
「日本人以上=日本人より高い給料」
という解釈です。
しかし制度の意味は
同じ仕事であれば日本人と同じ水準の給与
という考え方です。
例えば次のようなケースです。
日本人社員
月給:22万円
特定技能外国人
月給:22万円
この場合、給与水準は同等であり
制度上問題ありません。
外国人だからといって
特別に高い給与を支払う必要はありません。
日本人より低い給与はNG
逆に、次のようなケースは問題になる可能性があります。
日本人社員(未経験)
月給:22万円
特定技能外国人(未経験)
月給:18万円
同じ仕事内容であるにも関わらず
外国人だけ給与が低い場合、
在留資格の審査で不許可や是正指導の対象になる可能性があります。
そのため、給与設定は社内の日本人社員との比較が重要になります。
そう考えると、制度としても当然のルールといえるでしょう。
日本人のほうが給与が高くても問題ないケース
特定技能外国人の給与は「同等以上」とされていますが、
必ずしも
日本人と完全に同じ給与にする必要はありません。
合理的な理由がある場合は
日本人のほうが給与が高いケースも問題ありません。
代表的な例を紹介します。
経験年数の違い
給与差の理由として最も多いのが
経験年数の違いです。
例
日本人社員
経験10年
月給:28万円
特定技能外国人
経験1年
月給:22万円
このように経験差がある場合は
合理的な賃金差として認められる可能性が高いです。
企業の給与体系が
- 勤続年数
- 職務経験
などによって決まっている場合は問題になることはほとんどありません。
資格や技能レベルの違い
資格や技能による給与差も
一般的に認められています。
例えば
- 調理師免許
- フォークリフト
- 電気工事士
- 建設系資格
などの資格です。
資格手当や技能手当として日本人社員の給与が高い場合でも
合理的な理由があれば問題ありません。
役職や責任範囲の違い
役職による給与差も当然認められます。
例
日本人
主任・リーダー
特定技能外国人
一般スタッフ
このように
- 管理業務
- 教育担当
- 現場責任者
などの役割がある場合は
給与差があっても問題ありません。
注意:日本語能力を理由に給与を下げるのはNG
企業が注意すべきポイントとして、
日本語能力を理由に給与を下げることは原則認められていません。
例えば
日本人
月給22万円
外国人
「日本語があまりできないから」
月給18万円
このような設定は
入管審査には問題になる可能性があります。
特定技能制度では、
- 日本語試験
- 技能試験
に合格した人材が対象となるため、
外国人であることや日本語能力を理由に賃金を下げることは適切ではない
と判断される可能性があります。
給与設定は入管審査で確認される
特定技能外国人の雇用では、
給与条件は在留資格申請時に確認されます。
審査では主に次の点がチェックされます。
- 同じ業務の日本人社員との比較
- 社内の賃金体系
- 最低賃金
- 雇用契約内容
そのため、給与設定は
社内の賃金体系と整合性があることが重要です。
企業が知っておきたい給与ルールのポイント
特定技能外国人の給与で重要なのは
合理的な理由があるかどうかです。
問題ないケース
- 経験年数の違い
- 資格の違い
- 役職の違い
- 職務内容の違い
注意が必要なケース
- 外国人だから給与を低くする
- 日本語が完璧ではないから給与を下げる
- 日本人と同じ仕事なのに賃金が低い
まとめ
「特定技能外国人は日本人より給料が高い」という話は
制度の誤解であるケースが多いです。
実際のルールは次の通りです。
- 日本人と同等以上の報酬が原則
- 外国人だから安く雇うことはできない
- 日本人より高い給与にする必要はない
- 経験や資格など合理的な理由があれば給与差は認められる
制度を正しく理解することで、
外国人採用を安心して進めることができます。
特定技能制度の仕組みについて詳しく知りたい方は
**「特定技能制度とは?仕組みをわかりやすく解説」**の記事もご覧ください。
また、外国人採用や支援業務について不安がある場合は登録支援機関への相談も検討するとよいでしょう。
ぜひ、当社Step In Globalまでお問い合わせください。
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